近藤誠先生の講演&サイン会@八重洲ブックセンター
9月16日(金)、午後6時30分から、
近藤誠医師の講演&サイン会を開催
いたします。刊行記念の講演会はこ
れが初となるはず。
今から約15年前、慶応大学医学部放射
線科の医師、近藤誠が執筆した
『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)
が世に出たとき、医療業界は騒然とし
た。
そして、あっという間に、たった一人の
医師が、医学界、医療業界のすべてを敵
にまわす、という構図が整えられた。
学会では、近藤医師の発表や意見に怒号
が飛び、近藤医師が病院の廊下を歩くと、
まるで浮浪者を避けるかのごとく、大き
く軌道を変えて他の医師たちが足早に通
り過ぎていたと漏れ聞く。
近藤医師は、現在も同病院の放射線科の
講師である。
そして、今回、
『放射線被ばく CT検査でがんになる』
を書いた。
またも事実を書いた。恐い者知らずである。
本書、72ページに、近藤医師が「本書を書
くに至った遠因」としてこう記している。
「こうして私は、放射線の優れた面も確認したけれども、その発がん性も自らの患者で体験してしまった。そしてその目で放射線診断ワールドを眺めると、放射線の発がん性について医者たちがあまりに無頓着に思われます。
なぜならば、診断に用いるような低線量の放射線でも、発がん死亡する危険性(リスク)が高まると考えるのが世界的潮流なのに、日本の医者たちは野放図に放射線検査を繰り返しているからです。
日本の医者たちは、放射線検査による発がん死亡のリスクはきわめて低いから(検査することは)許される、と考えているのかもしれない。しかし、本当にリスクは低いのか。仮に一〇〇〇人に一人が発がん死亡するとするなら、リスクが高いとさえ言えるのではないか。
放射線で発がん死亡する人が出るというのは事実ないし現実です。しかし放射線をオーダーする医者たちは、その現実を実感できてはいない。私が自分の患者で経験した身を切られるような辛さを彼ら/彼女らに伝えるべきなのではないか。
そして、より根本的には、発がん死亡リスクが一〇〇〇人に一人なら、その一人に対して責任を取らなくてもよいのか、という問題がある。古代ギリシャ以来、患者に害をなさないことが医療の務めです。とすれば、一人が発がん死亡することを防止するために、一〇〇〇人に対し注意深く診療すべきではないのか。診断ワールドの自浄作用が働かないなら、だれかが患者や一般社会に向かって警鐘を鳴らすしかない。そう思ったのが、本書を書くに至った遠因です」
『放射線被ばく CT検査でがんになる』
刊行記念、近藤誠先生講演&サイン会
●日時:2011年9月16日(金)
午後6時30分〜
(開場:午後6時)
●場所:八重洲ブックセンター本店
8階ギャラリー
●募集人員:80名(申込先着順)
●参加費無料
●申込方法:申込用紙に必要事項を書
いて八重洲ブックセンター1階レファ
レンスコーナーへ。
●電話申込先 03−3281−8201
(八重洲ブックセンター)
●八重洲ブックセンター詳細ページ↓
http://www.yaesu-book.co.jp/events/index.html#kondou